ミズバショウ(水芭蕉)/素材1/花索引/無料【お花のアイコン館】

ミズバショウは、サトイモ科の多年草です。
湿地に自生し、発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開きます。
これが花に見えますが、仏炎苞は葉の変形したものです。
苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)です。
開花時期は低地では春(4～5月)、高地では融雪後の5月～7月にかけて咲きます。
葉は花の後に出てきて、根出状に出て立ち上がり、長さ80cm、幅30cmに達します。

葉などの汁にはシュウ酸カルシウムが含まれ、肌に付くとかゆみや水ぶくれを起こすことがあります。
根茎はかつて腎臓病や便秘などの民間薬として利用されたこともあります。
しかし、薬効についての根拠はなく、逆にアルカロイドが含まれているため、服用すると吐き気や脈拍の低下、ひどい時には呼吸困難や心臓麻痺を引き起こす危険があるので利用は禁物です。

ツキノワグマはミズバショウの葉や花を食用とする場合がありますが、これは冬眠後などに体内の老廃物等を排出するための嘔吐剤･下剤として食べるためであり、人間は絶対に真似してはいけません。
　

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