ニワトコ(接骨木)/素材1/花索引/無料【お花のアイコン館】

ニワトコはスイカズラ科の落葉低木です。
山野の湿気があって日当たりのよい所に多く、日本と朝鮮半島に分布します。
葉は奇数羽状複葉で、花は黄白色の小花で円錐花序をなし、春に咲きます。
果実は液果で夏から秋にかけて赤く熟します。
北海道や樺太などには花序などに毛の多い変種エゾニワトコがあります。

ニワトコ属は世界的に広く分布し、普通20種ほどに分類されます。
多くは低木で、多年草もあります。枝葉には悪臭があるが、薬用にもされます。
また魔除けにするところも多く、日本でも小正月の飾りやアイヌのイナウ（御幣）などの材料にされました。
枝の髄は太く発達し、若い枝から抜き出した髄を乾燥させたものは、顕微鏡観察の標本用に、
生物組織から徒手にて薄い切片を切り出すときの支持材（ピス）として古くから利用され、
今日でもキノコの同定などで簡易に組織切片を得るときなどに重用されています。

また民間薬として使われ、接骨木（セッコツボク）の名は骨折の治療に用いたためといわれています。
　

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