ナンテン(南天)/素材1/花索引/無料【お花のアイコン館】

ナンテンは、日本、中国原産のメギ科の常緑低木です。
高さは大きいものでは2 mほどになります。
幹の先端にだけ葉が集まって着く、独特の姿をしています。
先端の葉の間から、花序を上に伸ばし、初夏に白い花が咲き、晩秋から初冬にかけて赤色（まれに白色）の小球形の果実をつけます。
庭木として植えられることが多く、時に逸出したものが野外で生育しているのも見かけます。

江戸時代に様々な葉変わり品種が選び出され、さかんに栽培されました。
古典園芸植物として現在もその一部が保存栽培されています。錦糸南天等とよばれます。

音が「難を転ずる」に通ずることから縁起の良い木とされます。
葉は赤飯などの飾りに、実は南天実（なんてんじつ）という生薬で咳止めの薬として用いられます。
また、葉は、南天葉（なんてんよう）という生薬で健胃、解熱、鎮咳などの作用があります。
葉に含まれるチアン水素は猛毒であるが、含有量はわずかであるために危険性は殆どなく、逆に食品の防腐に役立ちます。

ナンテンの名の由来は、漢名の「南天燭」の略称です。
太くなった幹は材木として床柱などに使うこともあります。
以前に発行されていた日本の郵便切手(6円切手)の意匠としても親しまれていました。

家の庭には表鬼門(北東)に　ヒイラギ(柊)　、裏鬼門(南西)に　ナンテン(南天)の木を植えると良いとされています(鬼門除け)。
　

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