サギソウ(鷺草)/素材1/花索引/無料【お花のアイコン館】

サギソウは、湿地性の多年草です。
7月～9月に白い花が咲き、唇弁が幅広くその周辺が細かい糸状に裂ける様子が、シラサギが翼を広げた様に似ていることからこの名前で呼ばれます。

この花には3～4cmにもなる長い距があり、この末端に蜜が溜まる。花は、特に夜になると芳香を発します。
葉は根出葉が少数つき、花期になると茎は単立して高く伸び、20cmから時には50cmにも達します。
先端近くに1輪から数輪の花をつけ、地下には太い根が少数つきます。
また根によく似た太い地下茎が何本か伸び、この先端が芋状に肥大してこの部分だけが年を越します。

開発による自生地の減少に加えて、採集圧が加わるため、今では自生状態でみられる場所はきわめて限られます。
野性の個体群と、その地域ごとの遺伝的多様性の自然状態での保全を考えると、極めて憂うべき現状と言えます。

なお、サギソウは市販球根を1回開花させるだけなら難しくはありませんが、植物ウイルスの感染による枯死がしばしば見られ、同一個体を長年にわたって健全な状態で維持栽培するのはベテラン栽培家でも容易ではありません。
　

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